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ブログ引っ越しのお知らせ

 いつも大変お世話になっております、サンコー商事です。 この度、当社のブログを引っ越しすることになりました。 新しいブログサイトは以下のURLになります。 ▶  https://www.sanko-shoji.net/blog/ 掛軸や額など美術品の修理・修復事例、肖像画の制作事例、各地で行ったイベントレポートなど、移せるものは順次移していく予定です。 今後もより良い情報を発信してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。 サンコー商事

四国八十八ヶ所巡礼について

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  コロナ禍で減少していた西国三十三ヶ所や四国八十八ヶ所巡礼の旅も、最近では再び活気を取り戻しています。私たちの仕事でも、巡礼に関する物品や表装のご依頼が増えており、皆様には心より感謝申し上げます。 今回は、四国八十八ヶ所巡礼、通称「お遍路さん」についてご紹介します。 四国八十八ヶ所巡礼とは? 四国八十八ヶ所は、真言宗の開祖である弘法大師・空海にゆかりのある88の寺院からなる霊場です。四国4県(徳島・高知・愛媛・香川)に点在し、巡礼を終えた後には高野山奥之院へお礼参りをするのが一般的です。 余談ですが、弘法大師は今も高野山奥之院で「入定」されており、現在も修行を続けていると信じられています。88の寺院を巡り終えたら、ぜひ高野山の弘法大師に満願のお礼を伝えましょう。 宗派について 四国八十八ヶ所は弘法大師ゆかりの霊場であるため、真言宗の寺院が多いですが、臨済宗・曹洞宗・天台宗などの寺院も含まれています。したがって、真言宗以外の方でも問題なくお参りすることができます。 朱印軸についても、弘法大師が描かれたもの以外に、浄土宗や浄土真宗の方でもお参りしやすいデザインのものがございます。 巡礼の必須アイテム 四国八十八ヶ所霊場会が「必須」としている持ち物は以下の3つです。 白衣(びゃくえ) :巡礼者の正装。以前は全身白装束が主流でしたが、現在は白衣を羽織る形が一般的です。 輪袈裟(わげさ) :お坊さんの袈裟を簡略化したもので、首からかけるものです。 金剛杖(こんごうづえ) :弘法大師そのものを象徴するとされ、旅の道中、常に弘法大師とともにあることを表します。 あると便利な持ち物 巡礼には、以下のような持ち物も準備しておくと安心です。 ライター (重要!):他人から火を借りると災難を呼ぶとされているため、必ず自分のものを持参しましょう。 蝋燭(ろうそく)・線香 :各お寺でお供えします。 勤行次第(ごんぎょうしだい) :お経を読む際に使用します。 朱印グッズ :御朱印帳や朱印軸など、巡礼の記録として大切です。 まとめ 四国八十八ヶ所巡礼には険しい道のりもあります。特に、大阪・阪神地区から巡礼を考えている方にとって、愛媛や高知の九州側は遠方で寺院の数も少なく、移動が大変かもしれません。しかし、その分、巡礼を終えたときの達成感や感動は格別です。 この情報が皆様の巡礼の一助とな...

尺八横の掛軸について

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  皆さん、掛軸といえばどんなサイズをイメージされますか? 恐らく多くの方が思い浮かべるのは、「尺五立(しゃくごたて)」と呼ばれるサイズではないでしょうか。 「尺五立」は、掛軸の軸先(巻く部分)を除いた幅が約54.5cm前後、丈が180~200cmくらいのものを指します。実は、サンコー商事のお客様がお求めになる掛軸の9割以上がこの「尺五立」です。掛軸らしい縦長の構図が多くの方に愛されている理由かもしれませんね。 一方で、あまり知られていない掛軸のサイズに「尺八横(しゃくはちよこ)」というものがあります。幅は約72cm前後、丈は130~150cmほどと横長の掛軸です。この「尺八横」は実は少し地味な存在で、縦構図の「尺五立」に比べて人気は控えめ。しかし、意外にも多用途で便利なサイズなんですよ! 尺八横の魅力とは? この横長サイズの最大の特徴は「丈が短い」こと。 そのため、小さめの雛人形や兜、鎧などを飾っても本紙に重ならず、背景としてぴったりなんです。空間を広く感じさせる横長のデザインは、現代の住空間にも意外と馴染みます。 さらに、長年使用した後に「額装に変更したい」というお客様もいらっしゃいますが、「尺八横」のサイズは額縁へのリメイクも比較的スムーズです。使用用途が広がるこのサイズ、実はとても使い勝手が良いんですよ。 2025年は「尺八横」に挑戦してみませんか? 今年、新しい掛軸の魅力を発見してみませんか?普段とは少し異なる「尺八横」を取り入れて、空間の雰囲気を変えるのも面白いかもしれません。 写真や飾り方のアイデアなどもお気軽にご相談ください! 掛軸一覧は、公式サイトでご覧いただけます。ぜひ一度覗いてみてくださいね。 👉  サンコー商事 掛軸一覧ページ #掛軸のある暮らし #尺八横掛軸 #サンコー商事 #日本文化の魅力

思い出額装(ファーストシューズ)

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  捨てられないなら飾りましょう。 捨てるに捨てられないモノ、ありませんか? 私の妻は捨てるのが苦手です。(笑) そんな妻の提案で、長女の初めて履いた靴、「ファーストシューズ」を額装しました。 これが想像以上に良い出来栄えで、お客様からの評判も上々。早速2点のご注文をいただきました。 この「ファーストシューズ額装」、玄関に飾ると面白いと思いますよ。 玄関で靴を履くたびに、今の靴と比べることができて、お子様やお孫様の成長を実感できること間違いなし、です。 サンコー商事では、さまざまな商品の額装を承っております。 風呂敷、スカーフ、着物の帯、ファーストシューズ、ユニフォームなどなど。 お気軽にご相談ください。  公式ホームページのお問い合わせはこちら:  https://www.sanko-shoji.net/contact.html 余談ですが、私は自分のギターのピックを額装しようかと現在思案中です。 #ファーストシューズ #思い出額装 #玄関インテリア #成長を感じる #サンコー商事 #捨てられないモノ #額装相談 #大阪 #豊中 #オーダーメイド額装

豊岡市のお客様より額装のご依頼をいただきました

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  あまりPRできておりませんが、サンコー商事では額装も承っております。今回はシートのみのリトグラフの額装でしたが、額装のご依頼として多いパターンを以下の3つにまとめました。 1: 美術館や展覧会で購入したポスターや版画 美術館や展覧会で購入された作品を、より魅力的に飾るために額装するご依頼が多いです。保護の目的とともに、お部屋のインテリアとして映えるデザインをお選びいただけます。 2: お子様の描かれた絵画 お子様が描かれた絵画、捨てられないですよね?大切な思い出をそのままに、額装して飾りませんか。お部屋を彩る特別なインテリアとしてもおすすめです。 3: シートのみで購入したシルクスクリーン版画やリトグラフ アート作品をシートの状態で購入された方からのご依頼も多くあります。適切な額装を施すことで、作品の魅力を最大限に引き出し、長く楽しんでいただけます。 額のご提案はもちろん、マット(作品と額の間のスペース)の厚みや色味についても、丁寧にご相談に応じます。お客様一人ひとりのご要望に沿った額装をお届けしますので、どうぞお気軽にご相談ください。 サンコー商事の公式HPのお問い合わせはこちら: お問い合わせフォーム (LINEからのお問い合わせが簡単で便利です!) #額装 #リトグラフ #版画 #美術館ポスター #子どもの絵 #インテリア #掛軸文化 #サンコー商事 #大阪豊中

加西市のお客様から般若心経の表装をご依頼いただきました!

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  先日、瞑想(マインドフルネス)に関する書籍を読みました。その中で、頭を空っぽにすることの大切さ、そして良い思考も悪い思考も執着せずにただ流していくことが、心の平安をもたらすという教えが印象的でした。 これは、私自身の解釈ですが、仏教で説かれる「空」の思想にも通じる部分があると感じました。般若心経における「空」は、すべてのものが固定された実体ではなく、因縁によって成り立っているという教えです。これを理解し、執着を手放すことで、私たちは苦しみから解放されると言われています。 私は仏教徒ではありますが、仏道に入っているわけではなく、個人的な解釈としてこのように感じました。しかし、この「空」の思想が盛り込まれた般若心経が多くの人の道標になっていること。そして、その経典を表装する仕事をさせていただいたことに、特別な意味を感じています。 書籍紹介 最後に、今回の内容に影響を与えた書籍を紹介させていただきます。『頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる』著者:アンディ・プディコム、翻訳:満園真木。 この書籍では、短時間で実践できる瞑想法やマインドフルネスの重要性が紹介されています。私のような瞑想の初心者にもわかりやすく、実践しやすい本でした。 最後に・・・。断っておきますが精神を病んでいるわけではありませんのでご安心ください。(笑) #般若心経 #瞑想 #マインドフルネス #空の思想 #掛軸修復 #表装 #心の平安 #仏教 #精神的成長 #瞑想本 #アンディプディコム #本の紹介 #心の整理 #メンタルケア

天照皇大神の掛軸修理をご依頼いただきました【加西市のお客様】

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  このたび、加西市のお客様より「天照皇大神」の掛軸修理のご依頼をいただきました。ご依頼いただいた掛軸には、「皇大神宮禰宜天見通命裔荒木田神主謹書」との記載がありました。「荒木田神主謹書」とは、伊勢神宮の禰宜(ねぎ)を世襲していた荒木田氏が書かれた掛軸であることを指します。 荒木田氏は代々、伊勢神宮の禰宜を務めたとされています(現在の禰宜は荒木田氏ではありませんが)。そのため、当社に修復やお買い上げのご相談をいただく天照皇大神の掛軸の多くには、荒木田氏の名前が見られます。一部、書道家の方が書かれたものも存在しますが、真ん中に伊勢神宮の「神璽」(印)が押されていないため、あまり出回っていないようです。 天照皇大神の掛軸は「祝い掛け」として年中飾れる魅力 天照皇大神は太陽の神様ですので、季節を問わず年中お飾りいただけますし、祝い掛けとしてお正月にも飾れます。その利便性ゆえ、掛けっぱなしにされる方もいらっしゃるようです。しかし、掛軸は紙や絹がベースになっているため、傷みやすいのが特徴です。特に光や湿気の影響を受けやすいため、飾る期間はできるだけ4ヶ月以内にとどめることをおすすめします。 万が一、掛軸が傷んでしまった際は、ぜひサンコー商事にご相談ください。掛軸の修理や表装について、専門知識を持ったスタッフが丁寧に対応いたします。 ご相談や修理については、以下のページをご覧ください👇 サンコー商事の修理相談ページ #天照皇大神 #掛軸修理 #伊勢神宮 #荒木田神主 #祝い掛け #サンコー商事 #掛軸文化を後世に #掛軸メンテナンス